車保険のロードサービスとは?加入した方がいいの?

あなたは車保険を提供している各保険会社のテレビCMをご覧になったことはありますか?

テレビCM上では様々な保険会社が「保険料は走った分だけ」「充実のサポート」「事故対応満足度」など、本当に様々なアピールをしていますよね。

そのため「保険会社によってアピールポイントは異なるのかな?」なんて思ったことがあるかもしれませんね。

そんなアピールポイントの中で、ひとつ気になる言葉がありませんか?

そう、それは「ロードサービス」という言葉です。

しかしロードサービスについて具体的にどのようなものか、何をアピールしているのかあまり良く分からないでしょう。

そこで今回は

  • ロードサービスってそもそも何?
  • ロードサービスは車保険に付帯させるべき?
  • JAFもロードサービスって聞くけど、違いはあるの?

といったロードサービスに関する疑問を、元車保険営業マンである筆者が詳しく解説していきましょう。

保険の中の一部分であるロードサービスについての解説であるため、内容も非常に簡単で最後までスラスラ読めますよ!

またこの記事を読み終わる頃には

  • ロードサービスがどのようなものなのか
  • ロードサービスは必要なのか

を明確に判断することができるようになるでしょう。

1.ロードサービスとは何か

ロードサービスを直訳すると「道路のサービス?何それ?」と思った経験はありませんか?

たしかに普段使いなれていない言葉ではないため、イメージすることはなかなか難しいことでしょう。

そこで本章では車保険でよくアピールされているロードサービスがどのようなものなのか、あなたにとって必要性は高いのか、ということについて詳しく解説していきます。

ロードサービスってそもそも何のこと?

ロードサービスとは車保険の中でアピールされることの多いポイントのひとつで、簡単に説明するとあなたが乗っている車が事故または故障などによって走行不能(または応急処置の必要がある状態)となった際、その場での応急処置や最寄りの修理工場へ車を搬送してくれるサービス

車は工業製品ですから、あなたには予測できない何らかの原因で故障し動かなくなることもありますから、まさに「万が一のときに備えたサービス」ということができるでしょう。

しかしそう言われると、本当の緊急時にのみ利用しなければならないサービスだと思いますよね。

その「思い込み」は間違いです。

なぜならロードサービスはあくまで車保険で付帯させている方にとって「当然の権利」であり、車に関して困っている状態であればすぐに呼ぶこともできるからです。

そのためもしあなたがロードサービスを付帯させている場合は、遠慮なく利用することをオススメします。

とはいえ遠慮なくロードサービスを使った場合に、「自分の保険等級はどうなるのか」と心配になってしまいますよね。

そこで次にロードサービスを利用した場合の保険等級について述べていきましょう。

ロードサービスを利用すると等級はダウンするの?

先に結論を述べておきますが、ロードサービスを利用したとしてもあなたの車保険の等級はダウンしません。

なぜならあなたがロードサービスを使用した場合であっても「保険金請求の対象にはならないから」です。

一体どういうことか説明していきましょう。

車保険の仕組みとして、1年間無事故であれば次の1年は1等級進むということをご存知ですよね。

しかし何か事故を起こしてしまった場合には、次の年の等級がダウンしてしまうこともご存知でしょう。

そのため「むやみに車保険に関する補償などを受けるわけにはいかない」と思ってしまうのですが、実は車保険では「保険金請求の対象にならない場合には等級がダウンしない」という特徴があるのです。

つまり「あなた自身が保険金を請求する状態でなければ等級は下がらない」と言っても過言ではありません。

そしてロードサービスを利用することは、特に保険会社に対して保険金を請求している状態にはならないため、あなたの等級が下がることにはつながらないのです。

しかしひとつだけ注意点があります。

それは「ロードサービスを必要としていないにもかかわらず、むやみに利用すると有償となる場合がある」ということです。

具体例を挙げると、「1ヶ月の間に何度もガソリン補給の依頼をする」といったことが該当します。

とはいえ故意に不正な利用をしているわけではなく、あくまで「本当に困っている状態で利用する場合」に関しては全く問題ありませんので、安心してくださいね。

それでも「利用するのは不安だ」という気持ちを拭うことができないかと思いますので、実際にある保険会社:損保ジャパン日本興亜が明記している「ロードサービスの対象とならない主な場合」をご紹介しましょう。

  • お客さまの故意または重大な過失による事故、故障またはトラブル
  • 違法改造車、無免許運転、酒気を帯びた状態での運転など法令に違反している場合
  • 地震、噴火、津波、戦争、外国の武力行使、暴動、核燃料物質などに起因する場合
  • 競技もしくは曲技(その練習を含みます。)のために使用している場合、またはそれらを行うことを目的とする場所において使用している場合
  • 車検切れの車両の場合
  • 燃料切れ時またはご契約の自動車の鍵の紛失時に、ロードアシスタンス専用デスクへ事前にご連絡がなく、お客さまご自身でJAF・業者を手配された場合の費用
  • 雪道、ぬかるみ、砂浜などによるタイヤのスタック(空回り)やスリップなど単に走行が困難な場合
  • チェーン着脱作業費用
  • 部品代(鍵の再作成費用を含みます。)、消耗品代、事故、故障またはトラブル以外での点検費用、JAF入会金・年会費など(JAF会員の場合、部品代、消耗品代は1保険年度につき1回限り、4,000円限度で補償。)
  • 修理工場から他の場所(別の修理工場など)へのレッカーけん引費用
  • パンク修理費用(出動費などの基本料金はロードアシスタンスの対象です。)
  • お客さまの都合による車両保管費用
  • お客さまの都合により、ロードアシスタンス業者が現場で待機した費用

※引用元:損保ジャパン日本興亜「ロードアシスタンスの対象とならない主な場合」より

基本的にはどの保険会社であっても上記のような条件以外の場合には、ロードサービスを受けられますから、頭の片隅に覚えておくことをオススメします。

しかし自分の車保険に今ロードサービスを加入させていない場合や、加入しているか分からない場合には、「どのくらいの価格でロードサービスを付帯させられるのか」と疑問に思いますよね。

そこで次にロードサービスの付帯条件や、ロードサービスに加入することによってどの程度の価格アップとなるのかをご紹介していきましょう。

付帯条件は?費用はどのくらいかかるの?

ロードサービスがどのようなものか、利用しても問題はないということが分かったかと思いますが、実際に「付帯させるためには条件があるのか」「費用はどのくらいかかるのか」という点について気になってしまいますよね。

そこで

  • 付帯条件
  • 費用

の2点について、それぞれ分けてご紹介していきましょう。

ロードサービスの付帯条件

実は車保険のロードサービスは「自動付帯」されている場合が多く、あなたが知らない内に利用可能な状態になっていることがあります。

そのため基本的にはそれほど心配しなくても大丈夫なのですが、中には自動付帯されず自分の希望によって付帯させる場合ももちろんあるのです。

そして付帯させるための条件について、保険会社によっても異なりますが、基本的には「特に注意すべき条件はない」というのが現状です。

というのも車保険に加入できる状態であるあなたは、当然ロードサービスに加入することも可能であるため、「故意に保険会社を損させた」「反社会的な団体に所属している」というような場合でなければ付帯させることができますので安心してくださいね。

ロードサービスの費用

ロードサービスを付帯させることでかかる費用について、「どの程度の価格アップとなるのか」「もし高いのであれば加入したくない」と思いますよね。

実際にどの程度の価格アップとなるのでしょうか。

早速下記に挙げた見積もり結果の画像をご覧ください。

セゾン火災ロードサービス費用

セゾン火災ロードサービス費用

出典元:セゾン火災「お見積もりはこちら」より

見積もり条件

  • 免許証の色:ゴールド
  • 主な使用目的:通勤通学(年間5000~10000km)
  • 運転者の範囲:本人・配偶者
  • 保険等級:20等級(事故有係数は0)
  • 車両:ステップワゴンスパーダRP3
  • その他補償内容:セゾン火災のオススメプラン

この画像の結果を見て「安い!」と思いませんでしたか?

その感覚は正しく、実に1,000円程度で付帯させることができるのです。

そして今回見積もりを作成したセゾン火災だけでなく、その他の保険会社であっても基本的には年間で1,000~3,000円程度のプラスで付帯させることが可能にあります。

そのため車保険のロードサービスを付帯させるために発生する費用としては、「月額で100~200円以内である場合が多い」と覚えておきましょう。

また保険会社によっては「無料で自動付帯させている」という場合もありますので、そもそも保険会社によるサービスの一環だと考えておくと分かりやすいですよ!

とはいえ保険会社ごとにどんなサービスが受けられるのか気になりますよね。

そこで保険会社ごとのロードサービスを次に詳しくご紹介していきますので、引き続きご覧になってくださいね。

具体的にどんなサービスを受けることができるの?

ロードサービスに付帯させるにはそれほどお金がかからないということを前述したことで、「付帯させてもいいのではないか」と感じたかと思います。

しかし実は保険会社によって、ロードサービスが受けられる範囲というものは異なります。

そこで「代理店型」と「通販型」の2種類の保険会社の内、主要な保険会社ごとのロードサービスの内容や、自動付帯・非自動付帯に関する一覧表を作成しましたので、下記をご覧ください。

保険の種類 保険会社名 レッカーの無料範囲(km) 車両トラブル 宿泊・帰宅費用 自動付帯
バッテリー上がり スペアタイヤ交換 ガス欠 キーとじ込み 落輪 宿泊費用 帰宅費用
代理店型 東京海上日動 15万円まで 明記せず 明記せず 明記せず
損保ジャパン日本興亜 15万円まで 1万円/人 2万円/人
三井住友海上 約500kmまで 1万円/人 2万円/人
(自己負担1000円)
通販型 チューリッヒ お客様指定100kmまで
当社指定無制限
限度額なし 限度額なし ○(無料)
イ―デザイン損保 お客様指定60kmまで
当社指定無制限
× × ○(無料)
ソニー損保 お客様指定50kmまで
当社指定無制限
限度額なし 限度額なし ○(無料)

ご覧になるとよく分かるかと思いますが、基本的な内容としては似ているもののレッカーけん引の距離や交通費・宿泊費に関して違いが出ていることが分かります。

そのため同じ「ロードサービス」という名前であったとしても、実際には微妙に内容が異なるのです。

そして同時に、内容をよく吟味した上で保険加入しなければならないといえるのです。

とはいえ保険会社ごとに最低限の補償はありますから、欲張らない方であれば「まあいっか」と思える範囲といえます。

以上のことから、「各社のロードサービスには微妙に内容が異なるものの、最低限必要な部分に関しては補償されている」と覚えておきましょう。

さて、ここまでの説明をご覧になって「何となくロードサービスは付帯させるべきだと思う」と感じませんでしたか?

たしかに付帯させていなければ万が一の際に困ってしまう可能性があるため、不安になりますよね。

そこで次に結論として、ロードサービスを付帯させるべきか、付帯させるべきではないかということについて述べていきましょう。

結論、ロードサービスには申し込むべき?

本章の結論として述べますが、ロードサービスには申し込むべきです。

なぜなら万が一の際のレッカーをはじめとするロードサービスは、あなた自身が実費で支払いをする場合に大きな負担となることが多いからです。

例えばレッカー作業の場合、あなた自身がレッカー会社に依頼をすると「言い値でレッカーけん引をさせられる」という状況になる場合があります。

実は大手ではないマイナーなレッカー会社には価格表がない場合があり、「何となく決めた価格」を請求することが多く、実費として50万円以上請求されることも珍しくありません。

現に筆者が昔担当営業をしていた、従業員10名程度のレッカー会社では、個人依頼に関しては毎度「好きなだけお金を取れるから儲かって仕方がない」と言っていましたので、間違いないでしょう。

そのため年間1,000~3,000円、場合によっては無料で付帯させることが可能であるロードサービスには必ず加入しておくことがオススメ

とはいえ、「JAFって言うところもロードサービスって聞いたことがあるけど、車保険のロードサービスとどう違うの」という疑問点も出てきますよね。

そこで次章ではJAFのロードサービスについて詳しく述べていきましょう。

2.JAFでもロードサービスって聞くけど…同じもの?

日本のロードサービスの中で最も有名な会社があります。

それは「JAF」というロードサービス専門の会社で、もしかしたらあなた自身もJAFに加入しているかもしれませんね。

しかし車保険では「必ずロードサービスを付帯させよう!」と言われることが多く、どうすればいいのか分からなくなってしまうでしょう。

そこで本章ではJAFと車保険のロードサービスには違いがあるのか、どちらで加入するべきなのかをご紹介していきます。

JAFのロードサービスと車保険のロードサービスの主な違い

早速下記にJAFと車保険のロードサービスの、主な違いについて比較した一覧表を載せておきますのでご覧ください。

項目 JAF会員 JAF非会員 車保険
8-20時 20-8時
基本料金 無料 8,230円 10,290円 無料
作業料金 30分まで無料 1時間当たり9,300円 30分まで無料
レッカー料金 15kmまで無料 1km当たり720円 保険会社が定める
工場までは無制限
ガス欠 実費 実費 無料

出典元:JAF料金のご案内「いくらかかるの?」より

ご覧になるとよく分かるのですが、少しだけお金がかかってしまいますよね。

そして先程からご紹介してきた車保険に付帯されているロードサービスと比較すると、多少見劣りしてしまうでしょう。

そしてJAF会員であるために必要となる「年会費」が4,000円であることを考えると、車保険で必要となる年間1,000~3000円はお得な気がしますよね。

そこで次にJAFまたは車保険、どちらでロードサービスに加入すべきかを述べていきましょう。

JAFで入るべき?車保険で入るべき?

JAFと車保険のロードサービスについて比較してきましたが、あなたはどちらで加入すべきだと思いましたか?

おそらく「車保険のロードサービスの方が良さそう」と思ったことでしょう。

それは筆者の結論と同じで、つまり車保険のロードサービスをオススメだということになります。

なぜなら金額的にも、サービスの内容としても見劣りしてしまうJAFのロードサービスに加入するメリットがあまりにも少ないからです。

しかしJAF会員であることで、レストランなどをはじめとする店舗で割引を受けることもできますから、JAFによる割引対象の店舗をよく利用し、その割引額が年会費やロードサービスを受けるための実費を超える場合はオススメかもしれません。

ただしそのようなケースはごくまれでしょうから、筆者としてはやはり「車保険のロードサービスがオススメ」と結論付けます。

3.まとめ

以上、車保険のロードサービスについての解説を終了しますが、いかがでしたか?

おそらく「車保険のロードサービスではこんなにも充実したサポートを受けられるのか」とビックリしたことでしょう。

その通り、ここ数年で保険会社が提供している車保険のロードサービスは、非常に充実したサポートをするようになりました。

最後にロードサービスについてまとめると

  • 車保険のロードサービスは1000~3000円、または無料で付帯させることができる
  • 車保険のロードサービスを利用しても等級ダウンしない
  • 保険会社ごとにロードサービスの内容は微妙に異なる
  • JAFと車保険のロードサービスでは、車保険のロードサービスの方が満足できる

ということになります。

車保険のロードサービスはそれほど高い負担を強いられるわけではありませんから、必ず付帯させておき万が一の場合に備えておくことがオススメです

特に心細くなってしまう事故やトラブルの際、必ず役に立つこと間違いなしですよ!

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